事務長のキャンプ日記
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尾木家の休日(8/7/1)

 この数年空前のキャンプブームだそうで、猫も杓子もキャンプキャンプと大騒ぎ。犬も歩けばアウトドアに当たると言う位で、すごい勢いです。アウトドアショップに行くと駐車場に車があふれているし、ホームセンター、スーパーは言うに及ばず、電気屋さんでもキャンプの道具を売っているのには驚いてしまいました。

 かく言うわが家も御他聞に漏れず2年ほど前からキャンプに行くようになりました。実は私は学生時代には登山をやっていてインターハイにも出場したこともある山男(のはしくれ!!)だったのです(インターハイに登山なんて競技があったのをご存知でしたか)。ところが永年の街暮らしで、昔使っていた道具はもちろん、技術、知識、経験のすべてが風化して消え去ってしまっていました。体力に至っては自分が昔やっていたことが信じられない、と言うくらいなくなっていました。しかたがないので新たに道具を揃えて、あまり歩かなくてもいい(車ですぐそばまで行ける)キャンプスタイルでぼちぼちやっています。

 さてわが家では上の子は3才前から、下の子は5カ月でキャンプデビューを果たしました。うちの場合、医者がどこでも付いてくるという便利さはありましたが、それでも子どもの体調を中心に考えました。子どもの体調によっては、いつでも中止するという心構えは必要でしょう。あまり早くから子どもに言って期待させると、中止が難しくなるので直前まで教えないこともしばしばです。

 泣くんじゃないかとか、寝ないんじゃないかとかいった心配はありましたが、うちの場合は大丈夫でした(しかし友人の新品のテントにおねしょをしてしまい、私が蒼くなったことはありました)。早くから連れていくといくつか良いことがありました。先入観がないのでだいたいのことは受け入れてくれます。汚い便所にも平気(へんなところに触りやせんかとひやひやするぐらいです)だし、過度の期待がないので遊んでくれない親に見切りをつけて、自分で勝手に遊んでいます。まるで犬を広場に放して遊ばしているかのようないい気持ちです。もっとも周りの家庭に迷惑が掛からないように目を放せないのも、躾の悪い犬並ですが。

 さて、もうすぐ夏休み。お宅でも始めてみませんか。子連れキャンプの注意点は院長にお気軽に質問してください。



夏だ!キャンプだ!って誰が決めた!(8/10/1)

 ながかった夏も終わり、ようやく本格的なキャンプシーズンの到来です。こう言うと「えっ」と言う声が聞こえてきそうですが、どう考えても真夏はキャンプに最適とはいい難い季節です。今回は夏のキャンプの悪口を書いてみたいと思います。

 @夏は暑い。当たり前のことですが、本当だからどうしようもありません。寒いよりはましとも言えますが、寒いのを暖かくする方法はたくさんありますが、暑いのを涼しくする方法はあまりありません。特に寝るときに暑いのはつらいですよね。
 では涼しい山か川に行けばどうでしょう。だいぶしのぎ易くなりました。しかし高知県ではどこへ行っても強烈な太陽が付いてきます。タープやテントが張れて、日陰ができるまでは地獄のような暑さです。撤収の時も同じです。暑い!暑い!

 A虫が多い。キャンプに行くんだから虫なんか覚悟の上、対策もバッチリさっ、といってもやっぱり虫はうるさいもの。おとなはともかく、無防備な子供が刺されるのはかわいそうです。

 B食品管理がたいへん。O−157とまではいわなくても、暑い季節の食品管理はやはり気を使います。余り物を持って帰るのもちょっとこわいのですが、捨てるわけにもいけないし。はじめから余らないようにするのが基本なのですが・・・。

 C人が多い。とにかく人が多い。キャンプ場の予約をとるのもたいへんだし、いい場所を確保するのもまたたいへん。キャンプ場によっては団地のようなところもあり、壁がないぶんだけ家にいるよりプライバシーがなくて、息苦しいこともあります。キャンプ場まできて周りを気にして小声で話しをするのもなんか変です。逆に隣人はこんなところで気を使うのは損だとばかりに、大声でいつまでも騒いだりマナーのマの字も知らないような人だったりして・・・・。どうも人が増えると、加速度的にマナーの悪い人が多くなるような気がします。

 設備がいいとか、景色がすばらしいとか、近くに遊ぶところがあるとか、いいキャンプ場の条件にはいろいろありますが、私にとっていいキャンプ場とは、すいているキャンプ場のことです。

 では、私たちは夏にキャンプに行かないかとゆうと、やっぱり行くんです。毎年恒例で夏の終わりに友達と行くことにしています。2、3年前まではお盆を越すとキャンプ場もすいてきていたように思いましたが、最近では終わりまでぎっしり満員のところが多くなりました。しかし幸いにも、私たちがいつも行く、ダム湖の横のキャンプ場は今年もすいていました。(道筋の途中にある、最近大人気の有名オートキャンプ場は超満員でした)このキャンプ場は設備も結構揃っていて、なかなかいいのですが、なんとあまり人に知られていないようなのです。ですからいつ行ってもすいていたのですが、このあいだ新聞で紹介されてしまいました。またついにキャンプ場ガイドにも掲載されたので、来年はどうなることやら。まあ私達だけのものではないので仕方がないことですが、隠れ家を暴かれたようで残念です。

 さて今回もいつものように出発が遅れ、キャンプ場に着いたのが4時過ぎでそれから設営をして、さあ晩飯をつくろうかとなったのが5時前。その日のメニューはお好み焼きとおでん。なんともかんとも我ながらお恥ずかしい段取りの悪さですが、5時から作り始めたおでんは9時ぐらいには何とか味もしみこんでおいしくなってきました。3時に到着して設営と調理を同時進行でやれば7時にはできるはずなのですが・・・。おかしいな。

夏のキャンプの最大の楽しみはやはり暑い中での冷えたビール。酒飲みの立場としては、これに勝るものはないのですが、飲み過ぎて、二日酔いを抑えながらの炎天下での撤収作業ほどつらいものもありません。ほどほどにしましょう。
さて行楽の秋、どこにいこうかな。



冬のキャンプ(9/1/1)

 前回夏のキャンプの悪口を書いたので今回は、冬のキャンプについて書いてみたいと思います。

 冬にキャンプというと必ず、寒くないかと言われますが、もちろん寒いです。しかし用意を充分にすると、結構快適に生活できます。

 まず、いち番重要なのは風対策です。気温よりも何よりも風はどんどん体温を奪っていきます。風さえ遮ってしまえば、そんなに寒くありません。ですから風が強い所は避けるか、風が吹き込まない場所を作らなければなりません(テントの中なら大丈夫ですが、やっぱり外でもくつろぎたいですよね)。服も一番外側の服は風を通さない材質のものがいいでしょう。

保温の方で重要なのは下着です。毛のシャツやズボン下(いわゆるラクダのパッチ)があると非常に暖かく過ごせます。そして下半身から冷えてきますから、ズボンも暖かいものがいいでしょう。間違ってもジーンズ一枚というのはやめたほうがいいです。また汗をかいてしまうと後で冷えるので、重ね着をうまく利用して運動時と休んでいるときとを調節しましょう。

 冬のキャンプの楽しみはやっぱり焚き火。これもどこでやってもいいというものでもないですが、場所と安全に注意して楽しみたいものです。しかし、最近は薪がなかなかありません。手頃な奴はもうすべて燃やし尽くされているようです。最近、手斧まで買って薪割りに凝っていたんですが、へたくそがやると足が危ないので頑丈な靴を履いてやっています。結構重労働で、一人でやっていると焚き火の前に、自分だけ暖かくなります。しかしこの時にがんばって次の日の朝の分まで用意しておくといいみたいです。もちろん、夜の方が寒いのですが、日が当たり始めるまでは、火が恋しくなります。例によって段取りの悪い私達は、朝に身体が冷えてから用意を始め、火がついた頃には朝日も私たちの所まで来ていました。熱くなく、暖かくて消えない安定した焚き火を経営するのはなかなか難しいのですが、やってるうちにおもしろくなって熱中してしまいます。子供たちも喜んで、落ち葉や木の枝を集めてきます。ただし、子供をあんまりおだてると、終わりがなくなってしまいますが。焚き火はやはり危険な遊びなので十分な注意が必要です。また、フリースの服は火の粉に非常に弱く、大穴があいてしまうらしいので焚き火にはむかないみたいです。

 焚き火もそうですが、寒いところで暖かいことをしたり、身体が暖まるものを食べると、本当に幸せな気分になれるような気がします。それよりも何よりも私にとって冬のキャンプの最大のメリットは、人がいないことです。キャンプ場全部借り切り状態で、車も来ないので駐車場も遊び場にできるし、こどもたちも放し飼いにできます。子供は子供同士で遊ぶのが一番だし、親の方のそうしてもらうと助かりますよね。

 今回は勤労感謝の日の連休に北川村の小島キャンプ場に行って来ました。土曜が休みだったので、朝からゆっくり用意ができて珍しく余裕のある出発でした。

 誰もいないだろうと思っていくと、なんと一人用のテントが一張り。ほかにも物好きがいるんだな、と思っていると、このテントの住人は日のとっぷり暮れた7時頃に帰ってきてすぐさま寝て、朝起きるとテントをおいてまた出かけていきました。どうもキャンプをしているのではなかったようです。

 他人のことはさておきまして、今回の料理は鍋。寒い季節にぴったりでしたが、コンロの火力がちょっと足りなくて、煮えるのを待っている時間が多かったのが少し残念でした。それでも体は温まったし、まずまずの味でした。

 今回一番困ったのはひっつき虫でした。私達が子供の頃には町中にもたくさん生えていたので今でも反射的に避けて通るのですが子供達は違いました。自ら茂みに突進して、全身ハリネズミみたいになって大喜びでした。除ける方の身にもなってくれよ。今度付けてきたら、自分で除けさせようっと。



キャンプの食事(9/4/1)

 キャンプの食事と言うとみなさんは何を思い浮かべますか?やっぱりカレー、バーベキューでしょうか。

 カレーはまずく作るのが難しいような料理ですので、失敗が許されないキャンプには最適なのですが、ちょっと張り切って作ると子どもが「からいー」と悲鳴を上げます。甘いカレーでは気合いが入らないので最近あまり作りません。

 バーベキューは用意は簡単なのですが、後片づけがたいへんで嫌になってします。油と灰まみれのやつを二日酔いの頭を抱えながら洗うのは、人生の楽しみとはちょっと遠いところにあるような気がします。そこまで飲むのがいけないのですが。

 キャンプは用意がいろいろ大変です。キャンプ道具だけでも大荷物なのに、大人や子どもの着替え(子どもの着替えってどうしてあんなに大きい荷物になってしまうのか?)や食料まで持っていかないといけません(もちろん、お酒も!!)。あまり真面目に用意すると嫌になるので適当に手を抜いています。我が家だけでキャンプする場合、食事が手抜きになることが多くなります。ひどいときは外食やレトルトカレーにパックライスということまであります。

 昨年の大晦日から正月にかけて二泊三日で年越しキャンプに行っていました。例によって料理は手抜きのオンパレードで、ほとんどがショッピングセンターで買った出来合いのものでした。

 まず、大晦日の昼は途中で買った肉まん、夜は前の日から作っておいたおでん(これはちゃんと作ったものです。保温調理鍋で煮込みながら持っていきます)と、にぎりずし。年越しそばを作る予定だったのですがめんどくさくなって寝てしまいました。

 あけて元旦、今度は巻きずしとオードブル、刺身でした。辛うじて正月らしかったのは雑煮を作ったことですが、これもインスタントみそ汁にもちを焼いて投げ込んだだけです。これに前の日の残ったおでんを加えるとで一日食べられました。晩には鍋をする予定だったのですが、食料が余りそうなので中止して年を越してしまったそばを作って食べました。

 2日の朝はパンを焼いてウインナーを炒めました。そして昼前に出発してうちに帰ったのですが二泊三日で調理したもの、雑煮、そば、パン、ウインナー、うーん今時の一人暮らしの男の学生でももうちょっと料理してそうですね。まあ、いいか。

 この間、何をしていたかというと、私はほとんどの時間焚き火をしていました。風もあまりなく、日当たりもいい日でしたので暖かくていい気持ちでビールもどんどん、いやいや程々にすすんでのんびりとしたお正月ができました。夜になって雷雨が襲来し、風でタープがぶっ飛んでしまうまでは・・・。

 さて、この前の日蝕の前の日にキャンプに行きました。今回は友人が一緒だったのでちゃんと料理もしましたよ。とは言っても時間がなくて煮込みが足りないシチューだけでしたが。

 昼間は暖かかったのですが、夜になるとかなり冷え込みました。しかし、晴れていたので夜空に星ががとてもきれいに見えました。友人が星に詳しいのでいろいろ説明してもらっていたのですが、その時に大きな流れ星がすーーーーっと流れていきました。急げば願い事をする暇があるぐらい大きく流れたのですが、残念ながら私の頭に浮かんだのは「うわ」だけでした。次の日の日蝕よりこっちの方がすごかったですよ。

 子どもはもう寝ていたので見られなかったので、次の日に流れ星の話をすると「どうして見せてくれんかったが?」と半泣きで怒っていました。そりゃお父さんだって知ってりゃ見せてあげたんだけど・・・。説明するのに苦労しました。

 ちなみに日蝕はちゃんと見せてあげたのですが、「ふーん、本当やねえ」くらいで、あまり反応はありませんでした。子どもにとっては太陽がちょっと欠けるぐらいのことはたいしたことではないようです。



キャンプの道具(9/7/1)

 キャンプの道具もだんだん増えてきました。テント、タープ、ペグ、テーブル、イス、コンロ、ランタン、寝袋、コッフェル、食器、包丁、まな板、クーラーボックスなどなど揃えようと思うときりがありません。もちろん一度に買ったのではないのですが(かなりもらった物もあります)、いつの間にかすごい量になっています。キャンプに行くと少しづつ欲しい物が出て来るんですよね。道具を買うこと自体が楽しいのだから、たちが悪いですね(この辺、女の人の服みたいなところでしょうか?)

 しかし荷物がだんだん多くなってくると積みおろしが大変になってきます。そこでテーブルもイスも小さいものにして(また買ったりして)必要最小限にして、食事もあまりこったものにしないシンプルなキャンプをしよう、などと基本に戻ります。そしてもっと便利で気が利いた小物はないか、とカタログを見ています(まだ何か買いたいのです)。

 はじめのうちはペグの種類を揃えるとか、それに合わせてペグハンマーを買ったりとおとなしくしています。また、スーパーの100円コーナーで竹の箸(20本入り、これなら何度も使えて便利です)や皮むき器などを買って堅実なことをしています。実際キャンプ用品屋さんで買うとすごく高かったり、種類が少なかったりするのですが、日用品の中から探すとずっといいものがある場合も少なくありません。

 こうやって一時は落ち着いているのですが、アウトドア関係の雑誌を読んでいると新製品紹介の記事やいろいろな広告がたくさん載っています。これを見ているとまたまた何かを買いたくなるのですが、実はもう必要なものが揃っているので、買わないといけないものはほとんどありません。そこで以前は贅沢だ、と思っていたものについつい目がいくようになります。こうやってまた荷物は増え、シンプルなキャンプからはだんだん遠ざかっていくのです。

 毎年夏になるとどこにキャンプに行こうか悩みます。キャンプ場はどこもいっぱいで、いつもきちんと計画を立てない尾木家が入る余地はありません。穴場を探したいところですが、そんなにすぐに見つかってしまうようでは穴場じゃないですね。第一、昨今のキャンプ人口では普通程度の穴場は人で埋め尽くされています。穴場に行く人には後始末だけはちゃんとしていって欲しいと思います。せっかくの穴場がゴミだらけというのは悲しいですよね。

 さて、このあいだは安田のキャンプ場に行ってきました。安田のキャンプ場は最近いろいろと整備されてきれいになり人気沸騰でいつも満員なので、人混み(人混みというほどではないですね)が苦手な私はしばらく足が遠のいていました。しかし、ゴールデンウィークと夏休み以外ならそんなに混んでいないようです。私は見る事ができなかったのですがほたるも飛んでいたそうです。といっても、みなさんがこれを読む頃にはほたるのシーズンも終わり、夏になって安田のキャンプ場はまた混んでいるでしょうね。

 しかし今回は忘れ物が山のようにありました。買い出しにいったときに「これは家にある、これも家にある」と買わなかったものを家で荷物に入れるのを忘れて丸ごと忘れたのです。一番ひどかったのが嫁さんと子どもの分のお米(私は飲むので食べなくてもいいのです)。途中で気がついたので良かったのですが他にも乾電池が入っていないなどちょっと恥ずかしいミスがいろいろありました。

 ところが忘れ物のおかげでうれしいこともありました。安田で忘れたものを買っているうちに知り合いの家族(キャンプ場で知り合ったのです)が通りがかり、ご一緒することができました。本当は私たちはもっと奥まで行く予定でしたので、忘れ物がなければ会えないところでした。たまには忘れ物もしてみるもんだ(たまにならね!)。



夏の思い出(9/10/1)

 今年は我が家にしては珍しく、夏の間にキャンプに行く機会が多く7〜9月でキャンプ3回、バンガロー2回でした。やはり夏はキャンプ場に人があふれています。いつもほとんど人がいないところにしか行かない私たちにとっては、ちょっと恐ろしいシーズンです。とはいえ夏には夏の楽しみがあります。今年は川で泳ぐことを目的にあちこち行ってみました。

 川の上流に行けば行くほどきれいになるのですが、それに比例して川の水が冷たくなるんですよね。子どもは全然平気でどんどん入っていきますが、こっちはあまりの冷たさに心臓麻痺を起こしそうです(きちんと準備体操をしましょうね)。川に入らなくとも川のそばにいれば十分涼しいです。しかし涼しいのでついつい忘れてしまいますが、日焼けには十分気をつけましょう。意外と焼けてるんですよね。

 もちろん、もっと気をつけないといけないのが水の事故ですね。子どもを連れて行く場合は危ない場所を先に確認して、子どもから目を離さないようにするのが大事だと思います。我が家の場合親が二人揃って泳ぎに自信がないもので浮き輪は言うに及ばず、大人用のライフジャケットまで準備されています。

 川の遊びとしては、魚を網ですくうのもやり始めるとついつい夢中になってしまいます。といってもむこうも必死なのでそうそう捕まってはくれません。

 捕まえるというと虫もいろいろ捕まえました。セミ(ひぐらし)、赤トンボ、カマキリ、バッタ、ななふし、カミキリ虫、などなど。特に息子はひぐらしを捕まえてうれしそうでした。くまぜみとかあぶらぜみは家にたくさん(うるさいくらい)いるのですが、ひぐらしにはなかなか出会えないのでたいへん満足していました。

 うちの嫁さんもすごい執念を見せて変なところ(山の斜面やフェンス)をよじ登っていろいろ捕まえていました。こちらも非常に満足げでした。もちろん私も網を持ってうろうろしていたのですが、山の方の生き物はあまり警戒心がないのかすぐ捕まえられるのでちょっとびっくり。なんか名人になった気分でした(満足、満足)。いくら捕まえても結局は逃がして帰ってくるのですが、狩猟本能(そんなたいそうなものか?)が満たされるのでしょうか。虫や魚からすればいい迷惑ですね。

 狩人蜂の狩りも見ました。自分より大きいくらいの蜘蛛をぐさっと一刺し。見事なものでした。しかしそのあとは蜘蛛があまりに重くて飛べないのか、草にひっかっかりながら歩いて草むらに消えていきました。巣までどのくらいあったんだろう。狩人蜂もなかなかたいへんです。

 いろんなものを捕まえては逃がしてきましたが、一番の収穫は子どもの友人を何人か捕まえた(?)ことです。これだけは逃がさないように言っておかなくっちゃ!

 アクシデントもいろいろありました。友人は毛虫に刺されましたし、一緒に行った子どもは川で足が届かないところへ行ってしまいあっぷあっぷしてるし(行かれん、て言ってるのに)。当然のように雨は降ってくるし、最後は台風に追い返されました。

 雨のキャンプもなかなかいいものです。雨の音を聞きながら、雨が降っている風景を見ているとなかなか飽きません。ただし風が吹き出して雨が吹きぶってくるとそんな優雅なことは言ってられなくなりますが。もちろん、子どもは不満げです。

 ただ、雨に降られるとあと片づけはつらいですね。家に帰ってから濡れたテントを干さないといけません。これははっきり言ってあまりおもしろい仕事ではないですね。しかし、これもキャンプのうちか。

 さて秋になり、我が家のキャンプシーズン開幕です。今度はどこへ行こうかな。



キャンプの災難(10/1/1)

 最近、キャンプに行くときに天候に恵まれなくなりました。今年はかなり雨に降られたし、風が強い日も多かったです。やはり日頃の行いでしょうか?

 もともと私とある友人が一緒に行くと必ず雨、と言われていました。何十日間連続降水量なしで異常渇水、という中でも私達のキャンプの予定日だけ大雨というのもありました。しかしこの時にキャンプを強行した後はかなり天候に恵まれるようになり、友人と二人で「キャンプの神様が認めてくれたのかも」などと言っていたのですが、もう効力が切れてきたようです。

 さて10月の連休は室戸の夕陽ヶ丘キャンプ場に行ってきました。私達にとっては飛び石連休だったのですが、何とか2泊で行きたくてキャンプ場から出勤という暴挙に出たので、本来一番のんびりできるはずの2日目が一番あわただしい日になってしまいました。2日目にキャンプ場に行くときは、置いてきた荷物がちょっと不安でしたが、ほぼ無事でした。ほぼって言うのは前の日はなんともなかったのですが、2日目はかなり風が強くなり、いろんなものがとばされてひっくり返っていたのです。幸運なことに損害はありませんでした。そのかわり、風でゆるんだ張り綱を直そうとしていたらテントのポールが折れてしまいました。

 この夕陽ヶ丘キャンプ場は昨年整備されてすばらしいキャンプ場に生まれ変わっていました。広場の芝生は青々しているし、木が多いので木陰もたくさんあります。芝生すべりをするための傾斜もあり、子ども達は一日中遊んでいました。ただし杭が出ているところがあって私はズボンが破れてしまいました。夕陽もなかなかきれいでした。私は基本的には、あまり「造られた」キャンプ場は好きではないのですが、ここは気に入りました。

 ただし、近くの国民宿舎から宴会の声が聞こえてくるのは勘弁して欲しかったです。

 この前は雨の中をキャンプに行きました。土曜の午後からは天候が回復する予定でしたが、大嵐になってしまいました。そういえば、天気予報に「ところにより、雷をともなった雨」と書いていました。

 こんな日は何もしようがないので車の中に立てこもって暮らすだけです。最近ばたばたしているので、何もすることがない、というのもなかなかいいものです。さっさとご飯を食べて寝ようということになりました。

 風は相変わらず強いのですが、雨はやんだようなので今のうちに、ということで車の外に出て家から作ってきたおでんを温めて、ご飯を炊き始めました。風が強いので風防を利用していてもなかなかご飯が炊けません。だんだん暗くなってきてそろそろ灯りがいるかなと思っていると「ザー」と大雨が降ってきて、強風の土砂降りの中で傘を差してご飯を炊く羽目になりました。いつ傘が壊れるか、吹っ飛んでいくかが気になってご飯の炊け具合なんかもうどうでもよくなってました。幸い傘は壊れなかったし、ご飯も少し焦げただけですみました。

 しかし夜半には雨風ともにおさまり、次の日は暖かな気持ちのいい晴れでした。この日一日、屋外でのんびり暮らすことができたのでキャンプに来た甲斐は十分ありました。



次はどこに行こうかな(10/4/1)

 春になって暖かくなってきました。キャンプには一番いいシーズンです。もっとも私は花粉症なので、苦しい季節でもあるのですが、遊びに行きたいという欲求の方が花粉に対する警戒心を凌駕します。

 うちは土曜日の午前中は仕事なので、土日でキャンプに行くとなると近場にしぼられてしまいます。1時に仕事を終えて2時出発、の予定なのですが、段取りが悪いものでいつもいつも出発は3時になってしまいます。こうなるともう遠くには行けません。それでも幸いなことにほぼ1時間で行けるところに数カ所、気に入っているキャンプ場があり、不自由はしていません。もともと私はいつも同じ所でも満足なんです。いつものところでいつものようにキャンプするのもいいものなのですが、あまり繰り返すとみんなから不満が出始めます。そこで連休を利用して朝に出発して遠くに行こうという話になるのですが、例によって出発はいつも遅れ気味になってあまり余裕を持った日程にはなりません。やはり準備が大事ですね。

 それと遠くに行くと帰る時間も同じくらいかかるので、どうしても向こうを早く出発する事になってしまいます。午前か午後、どちらか片方だけでも何も仕事(設営、撤収)がない時間を持てると本当にのんびりできます。基本的には2泊3日で行きたいのですが、悲しいことに今年、来年と連休が少ないのでなかなか難しそうです(早くも来年のカレンダーもチェックしている自分が悲しいですが)。

 距離だけでなくキャンプ場までの道によって時間もかなりかわってきます。キャンプ場は山の中にあるものも多く、そこに至るまでの道がすごく狭いこともあります。こうなってくると、いつ対向車が来るかとはらはらドキドキです。何回かは前進するのにも気を使うようなところに迷い込みました。とは言ってもこれは、いいかげんに地図だけ見て近道をしようという甘い考えで、自分から飛び込んでしまうのがほとんどですが。何度かの痛い経験から、普通のコースを行くのが一番楽でしかも早いということがわかりました。

 穴場情報が危険な罠であることもしばしばあります。狭い道をずーっと走っていくと、なんとなんと道が崩れていて全く通れなくなっていたということがあります。それまでも転がっている岩をよけながら何とか進んできていたので、そこをバックしてもどるのはなかなかたいへんでした。結局小さなくぼみを利用して車を回したのですが、いくつか岩を動かすはめになりました。ほとんど某医薬品会社のドリンク剤のTVCM(ファイトー、いっぱーつ)の世界でした。

 この前キャンプに行ったとき、犬を連れて来ている人がいました。その犬はきちんとしつけされたおとなしい犬だったので、うちの息子が気に入ってしまい、その犬から離れなくなってしまいました。犬の散歩にも一緒に連れていってもらい本人は大満足でした。そしておきまりのコースですが、帰ってきてから「犬飼おうよー」とずっと言っています。この意見は私にとっても魅力的なもので、かなりぐらっと来ましたが、犬を飼うのは家族を一人増やすようなものなので、まだ迷ってます。



悪天候のキャンプ(10/10/1)

 普段の行いのせいか最近はキャンプで悪天候にみまわれることが多くなりました。悪天候と言っても軽く雨が降ったくらいなら何も問題ないのですが、今年は強烈な天気にたたられています。この夏は2回キャンプに行ったのですが、この異常に降水量が少ない中、2回とも雨に降られました。しかも1回はいい加減にはっていたテントが引き倒されるぐらいの大雨でした。今度は水不足で困っているところでキャンプしてみるか、と思っています。

 しかし、その中でも5月の連休で行ったキャンプは極めつけでした。もともとは海の近くに行く予定だったのですが、予約が満員なので1000m級の高原に行来ました。
 出発したときはすっかり初夏の気候で暑いぐらいだったのが、キャンプ場についたらかなり気温が低くて、半袖でいるのは私たちだけでした。しかも風が強くて本当に寒いのです。天気も曇ったままでなかなか晴れきません。風よけを作ってそこに立てこもっていたのですが、装備が貧弱な分だけ冬に行くキャンプより条件が悪くなってしまいました。山の気候をなめてしまった初歩的なミスです。

 二日目、早朝5時半に起きると雲海がとてもきれいでした。天気は晴れて絶好のキャンプ日和でした。子どもは子ども同士で遊んで、親はぐてぐてしながらビールを飲んでいるという最高の展開です、と喜んでいたのもつかの間、11時くらいから車の数が異常に増えてくるのです。一応「四国カルスト」の観光地ではあるんだけど、まさかこんなに人が来るとは思っていませんでした。私たちはお金を払ってキャンプしているのですが、みんなからは駐車場を不法占拠しているならず者にしか見えなかったと思います。

 昼からは本当にいい天気になって子どもと野球のまねごとしてたらかなり汗もかいたし、日にもやけたみたいでした。今晩はビールがうまいかな、と思いながら昼寝して、目が覚めたらなんとまた冬が帰ってきてました。

 前の晩とは逆の風向きで暖かい風だったのですが、だんだんとガスが出てきてそのうち何もかにも真っ白になってしまいました。はじめのうちは「雲の中だー」と喜んでいたのですが、すごい湿気で寝るころにはすっかり体温を奪われて、夫婦揃って具合が悪くなってしまい、すごい悪寒に襲われつつ就寝しました。夜中のトイレが本当につらかったです。

 幸い子どもたちは全然元気で、昼間から遊び回っていたのでさすがに疲れているからあっさり寝てくれて、これは助かりました。

 3日目、前の晩に「暑い〜寒い、曇り、晴れ、と来たからあとは雨だけか」と冗談言ってたらホントに雨でした。霧も深いままです。昼までいる予定だったのですが、朝食後に撤退を決意しました。さて帰ろうと思ったら、ガスで前が見えません。ゆっくりゆっくり帰ってくるうちに体調も戻り、なんとか無事帰り着きました。

 久しぶりの山の生活で、忘れていたことをたくさん思い出すことができて私はすごく楽しかったんですが、嫁さんはちょっときつかったみたいです。けど、これがホントの意味で「自然と親しむ」ということだと言ったら一応は納得してたみたいです。たくさんのアクシデントも旅の楽しさです。ただ、観光客相手に見せ物になるのはちょっとつらかったですね。子どもはたっぷり遊んで大満足でした。

 私は今回のキャンプ場は非常に気に入ったんのですが、嫁さんがかなりびびってるので次に行けるのはいつのことやら。どうやって騙して連れていこうかと頭をひねっています。



ゴールデンウィーク(11/6/1)

 キャンプは2泊以上するとかなりゆっくりできて楽しいものになるのですが、この2、3年は暦の巡り合わせが悪くなかなかうまく日程がとれません。そこで今年も連休はキャンプに行ってきました。連泊するキャンプは秋号で紹介した昨年のゴールデンウイーク以来でした。去年は山の上でしたが今年は海の側(宿毛の咸陽島公園)です。

 出発の2日(日)は快晴。雨にたたられることの多い我が家からすると非常にいい滑り出しです。道中もあまり車も多くなく、順調に移動できました。キャンプ場は予想していたよりは人が多かったのですが、それでも十分な領土を確保することができました。広場と遊具があり海のすぐそばなので子どもの遊び場所はいくらでもあります。私達が着いたときはもう引き潮の終わりでしたが、そこでうちの嫁さんが大きなアサリをどっさり持って帰っている人を発見。明日は潮干狩りだ♪と一気に気分が盛り上がりました。

 今回一緒に行ったのはT家とT家の友人のM家。昨年のゴールデンウイークと同じ顔ぶれです。T家のみなさんとはよくご一緒させてもらうのですが、この家庭のキャンプ経営能力は抜群で、私達なんかは「何をしてたらいいんでしょう?」とほとんどキャンプに連れてきてもらっている状態。今回も2泊3日のキャンプが一人頭2000円の予算でお釣りが来ました。うーん、うちの家族が家にいるよりもお金がかかってないような気がします。その上、T家のお父さんは漁師(猟師)さんみたいな人で山でも海でもいろんなものを取ってきて食べさせてくれます。当然今回もアサリにやる気満々です。

 さて、明けて3日、いい天気です。11時くらいから潮干狩り開始。道具の用意がなかったのでペグ(テントを固定するくい)を使って掘って掘って掘りまくったのですが、出てくるのはシジミぐらいの大きさのものばかりです。1時間かけて手を傷だらけにして、小さいのが一握りぐらいの戦果でしたが、3〜4cmのものも2つ見つかったので満足することにして昼御飯になりました。

 ところがT家のお父さんがなかなか帰ってきません。食事が終わりかかった頃になって意気揚々と引き上げてきました。「ざっとこんなもんよ!」見ると大きなアサリがゴロゴロしています。「宇佐で名人と言われたこの俺よ♪」と非常に満足そうでした。キャンプサイトまでの帰り道でも獲物の量と大きさで注目を集めたらしく、あるおばさんなどは「いでたちからして違う(いや、普通の格好だったんですが)」としきりと感心していたそうです。

 と、ここまでは非常によかったのですが、実はこのアサリ、普通のアサリではなかったのです。バター炒めにして口が開くと、ものすごくカラが厚くて身が小さく、味も今ひとつ(ふたつ?)で、みんな箸がすすみません。「かわいそうだから食べんといかんでー」と言っていたのですが、いつの間にか食卓から消えてました。うーん、悪いことしたなあ。

 この貝のたたりというわけではないのしょうが、天気予報がぴたりと当たりその晩から空模様が崩れてきました。予報では4日は雨だけど5日は晴れるということで、私達は雨をしのいで5日に荷物を全部乾かして帰るつもりだったので、ここまでは予定通りの展開だったのですが・・・。

 朝起きたときはあまり大した雨ではなかったので「やっぱり降るのか」と言って笑っていたのですが、だんだん雨が激しくなりそのうち風も強くなってきました。あいつぐ悪天候のキャンプに鍛えられて雨対策、風対策には自信があったのですが、今回は下から浸水にやられました。私達がキャンプしていたところは水はけが今ひとつで、しかも私達のいたところは広場で一番低いところだったので、どんどん水が流れ込んできて、一面大きな水たまりになってしまい、最後は畳一畳分ぐらいしか地面が残されていないような状態でした。こうなってはいくら次の日に晴れてもこの広場は使えそうにないので、やむなく昼前に撤収することにしました。天気に追い返されたのは久しぶりです。

 連休の最終日の晩に、よく一緒にキャンプに行き、一緒に雨に降られる友人のK氏に電話すると、彼も別口のキャンプだったのですが、雨に降られ風にタープを吹き飛ばされてえらい目に遭ったと言っていました。それを聞いて自分たちだけではなかったと、電話のこっちで小さくガッツポーズを取っていたのは彼には秘密です。


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